2人のプロ絵本講師をご紹介します

内 田 早 苗

全く絵本を読んでいない・正直めんどくさくてよみたくない・子どもが興味を示さない・読み聞かせの習慣が着く前に挫折した。そういった読み聞かせの楽しさや面白さ、喜びが「ゼロ」の人が「イチ」のステップを踏める話をするのが特徴。

同じように・子どもの相手がうまくできない・他のママ(パパ)のようにうまく子育てできない・子育てに自信がない・子どもがかわいいと思えない。そんな「ない、ない、ない」のゼロの人の幸せな子育てへの「イチ」第一歩を講演会で応援します。

横 田 敬 一

星付きレストランのシェフがわざわざ畑に足を運ぶ。なぜならそこに「ここにしかない唯一無二のバラと野菜」を求めるから。唯一無二の味と香りは肥料や農薬によるコントロールでは決して育たない。

植物が本来持つ力を信じて本当に必要なことをしたのちは、急がせずよく見て待って育てる。

その育て方は人間も全く同じ。独自の視点で「人間育て」と「生きる力」についてお伝えします。

内 田 早 苗(うちだ さなえ)

  • 待ちよみ®絵本講師
  • 一般財団法人 出版文化産業振興財団JPIC読書アドバイザー
  • 福音館書店社外講師
内田早苗プロフィール写真

プロフィール

1974年大阪生まれ。現在神奈川県伊勢原市在住。

流通不動産業界勤務を経て、子どもの入園を機に2011年に絵本講師資格を得て、その後北海道から沖縄まで各地で講演活動を行う。

2019年に自身の事業を法人化し、株式会社きいろいおうちを創業、代表取締役となる。
2024年に株式会社まちよみへ社名変更。

講師として自治体家庭教育事業、ブックスタート事業、読書推進事業、男女参画事業などで講演。幼稚園や保育園での講演も多く保護者向けに加え、近年では教職員研修講師を担当することが多い。2019年から福音館書店の社外講師として任命されている。

2020年より農業法人代表も務め、「絵本と自然力畑の学校」を運営。
2023年、日本初の赤ちゃん絵本専門店を神奈川県伊勢原市に開業。
2021年にマタニティ期から絵本読みきかせ推進協会設立、代表理事(2024年一般社団法人へ)
不登校の小中高生の居場所運営のNPO法人代表も務める。

保有資格

  • 中学校教諭免許状(国語)
  • 絵本講師
  • JPIC読書アドバイザー
  • わらべうたベビーマッサージインストラクター
  • 宅地建物取引士

講演の特徴

  • 絵本導入期の5要素という視点で、絵本読みきかせ初心者の方が、「絵本は子どもの心(脳)にどう良いのか?」を理解して、絵本の選び方や子どもの発達や成長に合わせた関わり方について知ることができます。
  • メディア主導の子育てになりがちな現在において、いかに家庭で「人間の生の声」が必要かを絵本を使って説くことができます。
  • 待ちよみ®の考え方と手法で、子ども自身の持つ感性や考え方を尊重することの大切さをお伝えします。
  • 絵本の読みきかせをすることで、もっとも大切な「環境」について、物的環境、人的環境の両側面からお伝えします。
  • 読みきかせについての具体的な悩みをほぼ全て解決に導くことができます。答えられない質問は12年間ありませんので、質疑応答の時間も有意義なものにできます。

内田早苗からのメッセージ

私は絵本を使った講演を通して、家庭なら「親に子育ての幸せを実感してもらう」保育なら「保育という仕事に誇りを持ってもらう」ことについてお話します。

講演会後に「今日から子どもを叩くのをやめます」と目に涙をいっぱい浮かべて言ってくれたママがいました。このようなママは他にもたくさんいるはずです。私は「絵本のチカラ」ではなく「絵本を1冊読むことができるママのチカラ」に気づかせてあげたいです。

「私の声で届く言葉が、子どもたちの人格形成の一端を担っているとは考えたこともなかった。自分の立場の重要性を知ることができた」。これは若い保育士さんの言葉です。

私は園で働く先生方には誇り高く、使命感を持って仕事をしていただきたいです。それだけ重要で誰にでもできる仕事ではないからです。

すでに絵本の読みきかせを楽しんでる人への絵本紹介には興味がありません。絵本好きだけが集まるイベント仕事にも興味がありません。代わりに、価値を感じていなかったり、まだ楽しさに出会っていない人にはお伝えしたいことがたくさんあります。

ゼロをイチにする話が得意です。ゼロの場所にいて、幸せを感じづらい子育てをしている人を救いたいです。ほんわか柔らかな口調の講師ではありませんが、全力でしんどい人の味方です。しんどい人は、平気な顔をして笑ってそこにいるママかもしれないのです。

講演会を主催したり、講師の選定をするお仕事をされている方にお願いです。私と、ママたち(ママと暮らすパパたち)をお繋ぎください。私に、ママたちに話す場を作ってください。

しんどいママたちのために話しますが講演会はとても「面白い」です。聴いていて負担のないよう専門用語は使いません。「面白い」話を聞いたあとに、ママや保育士さんたちが自らの力で背負っていた重荷を降ろせるような、そんな講演会にします。

ママやパパや保育士さんが、目の前にいる子どもに丁寧に1冊絵本を読むことの喜びを心底実感できたら、それは間違いなく未来を担う子どもたちの幸せへと繋がります。

日本各地、いや、日本を飛び出してでも、どこにでも絵本を抱えて参ります。

講演会のご依頼、お待ちしています。

横 田 敬 一(よこた けいいち)

  • 独立行政法人国立青少年教育振興機構認定 絵本専門士
  • 絵本セラピスト®
  • 自然力畑実践指導者
横田敬一プロフィール写真

プロフィール

1965年神奈川茅ヶ崎市出身。1986年神奈川県立農業大学校卒業。現在神奈川県平塚市にて農業法人取締役。

日本のバラ生産第一人者であり日本切りバラ協会初代会長を祖父に持つ日本有数の薔薇農家の3代目として育つ。大学校卒業後は高単価なブライダルローズを得意とし、数々の品評会で入選常連、人気品種の植物特許を保有。花関連のイベントも多く手がけて手広く事業を展開していた。

しかし次第に多量の農薬と化学肥料、人工的な設備で生産することに疑問を持ち、業界の最先端技術での水耕栽培花卉生産に終止符を打ち、2009年より当時では前例のない無肥料無農薬によるバラ生産を開始。ヨーロッパではメジャーな「食用バラ」に着目。品種選定、自然力を活用する独自の生産方法を確立し、食用バラ流通に成功。「食べられるバラ」ではなく、「食べるための美味しいバラ」の生産に特化。味、香りともに追随を許さない唯一無二の食用バラは「エシカルローズ®」と呼ばれ国内外の星付きレストランのシェフが毎年畑を訪れる。

学校のPTA会長を務めたのを機に、小学校での読みきかせ活動を開始。市の社会教育委員も務める。この頃から現在の子どもを取り巻く状況に危機感を持つように。2019年に内田早苗の講演会にて「待ちよみ」を知り、植物の本来持つ力を信じ、焦らず待って育てる自然力畑との共通点に感銘を受けたのを機に共同で事業を開始。「絵本と自然力畑の学校」を運営、指導者を務める。2021年に絵本セラピスト、2024年に絵本専門士となる。

児童養護施設での読み聞かせ歴4年。絵本のおじさんとして楽しんでいる。

保有資格

  • 独立行政法人国立青少年教育振興機構認定 絵本専門士
  • 絵本セラピスト®(絵本セラピスト協会)
  • 毒劇物取扱責任者
  • 農業機械士一級
  • ローズマイスター

講演の特徴

  • 自然力畑と子育ての共通点を説き、保護者や保育者の方に、子どもが「自らの力で育つ」ことを尊重し、大人がどれだけ環境を整え、子どもの育ちを待つことができるかの重要性についてお話します。
  • 「変えることを恐れない」「変わることを楽しむ」。
    人と違うことを恐れたり、前例や慣習にとらわれ従うだけの人間ではなく、自らの考えを持ち生きていく力の大切さを私自身の経験をもとにお話します。保護者の皆さんはもちろん、小学校高学年から中高生にも話ができます。
  • 講演会場だけでなく、自然力畑現地においても実際のバラや野菜の育ちを見ながら、自然力畑と子育て、人間育てについて話します。園の教職員研修、企業の人材育成研修などに向いています。
  • 絵本専門士としての知識を活かし「自然体験に絵本を活用する体験プログラム」として、園や学校での自然活動についての研修を会場、現地どちらでもお話しできます。畑現地では実習を伴う研修も可能です。

横田敬一からのメッセージ

幼い頃から日本各地にバラ栽培の普及のための講演に飛び回る祖父の姿を見て育ち、私自身3代目としてバラ業界の発展のためにそれなりに実績も残してきました。その経歴と実績を置いて、それまで日本には全く前例がなかった無肥料無農薬によるバラ生産を始めたのが16年前。それまで農薬肥料がなくては育たないのが常識の世界で異端児、変わり者どころか「横田は終わった」とまで言われたのです。ですが様々な試行錯誤の末たどり着いた自然力畑でのバラ生産成功は、植物が本来持つ力を最大限発揮できる環境があれば、バラは自らの力で香り高く美しく咲き、病害中に負けず強く生き抜くということを証明しました。私はその姿が「人間育て」と全く同じだということに気がつきました。人間にはもともと、自らがより良く心地よく自らの望む姿で育つ力がそなわっている。

ですが、そこに余分で過剰な肥料と同じように早期教育や無理なしつけを子どもに「よかれよかれ」と与え施す。子どもは大人の意のままに短期間で一見立派な効果を見せる。画一的な形をした花や野菜のように「皆と同じ」を強いられる。何でも人より早くできることを褒められる。

本当にそんな子育てでいいのでしょうか。過剰な肥料で育った野菜やバラはパッと見て大きく立派です。ですが本来の育ちのスピードを早めた結果、病害虫に弱くなります。だから農薬が必要になるのです。これもまるで子育てのようです。

自然力畑で育つ野菜やバラは、地中深くまで自らの力で根を張ります。自ら葉を繁らし陽を浴びて育ちます。そして何と肥料を使った野菜やバラよりずっと香りも強く味も良いのです。あまり知られていない事実です。実際、自然力畑の野菜やバラは「この野菜がほしい」と言われ、有数の料理人の手に渡っています。逆に「何でもいい」人には価値はわかりません。

人間も同じです。エリート育てではなく、誰でもいい、誰がやっても同じ、そんな仕事や生き方ではなく「その人らしさ」を持ち、その「らしさ」が誰かを幸せにし、社会で役割を果たす。そんな人間に子どもたちには育ってほしい。「皆と同じ」じゃなくていい、人より遅くても自らのペースで着実に育ってほしい。結果、強さを持って生きられる。強さは優しさになり、相手の「らしさ」を認められる、それが多様性です。

多様性の話が出ましたが、自然力畑のキーワードは「多様な植物、昆虫、菌、微生物との共存」です。
これらはどれも欠かせない生き物ですが化学肥料や農薬を使ったり、除草剤や過度な雑草処理をすれば存在しなくなり多様性は保てません。人間も同様です。自然力畑はこれからの子どもたちが生きていく世界そのものを私たちに見せてくれます。

何でもとことんまでつきつめる性格の私は、絵本についても学び、研究をするために絵本専門士になりました。代表内田との出会いを機に絵本の持つ力や奥深さ、可能性に魅了されたからです。特に「待ちよみ」は自然力畑との共通点がとても多いのです。

最後にもう一つ。

最先端の技術を使った農業をやめ、自然力畑に方向転換した私が今、過去の自分の仕事や生き方を悔いているかといえば、それは無いと断言します。科学的な知識も究極までつきつめて農業をしていたからこそ、それをやめるとき、どこまで引き算していいのかがわかりました。かつての私のように花屋にある美しい花を栽培する農薬を使った農業を否定する気持ちもありません。どの花も、生産者が丹精込めて育てていることを知っているからです。ただ私が、私の考えを貫いた、それだけです。子どもたちにも、重ねた経験や学んだことは生きていくのに全て必要なもので、辞めたとき、変えたときに前の自分を否定しないでいいと話してあげたいです。

私のこれまでの経歴や自然力畑、絵本の奥深さを伝える話が「生きること」「子育て」「人間育て」について考えるきっかけや転機になり、それが子どもたちを取り巻く環境に還元されたり、子どもたちへの愛ある眼差しになることを願っています。